顔面神経麻痺
顔面神経麻痺に鍼治療を 行うメリットについて
あま市、大治町エリアを中心に清須市や蟹江町、津島市、遠方は岐阜や三重県など広範囲から治療に来院されますしまうま針灸接骨院です。
今回は顔面神経麻痺について話していきます。
どうして麻痺が起こるのか、どんな症状が身体に現れるのか、また鍼治療を行うとどんなメリットが起こるのかも伝えていきます。
1 顔面神経麻痺とは?
笑ったり、悲しい顔をしたり、怒ったりといった表情は顔面から頚部にかけての左右それぞれ30種類以上ある表情筋によって生み出されます。
筋肉は神経によって動きがコントロールされていますが、表情筋も同様で、左右に1本ずつある顔面神経という神経によってそれぞれ顔の右半分、左半分の動きがコントロールされています。
この顔面神経の働きが何らかの原因で低下すると、表情筋をコントロールすることができなくなり動かすことが出来なくなります。
そうすると顔の表情が作り出すことが出来なくなります。
2 原因は?
麻痺を生じる疾患はいずれも、殆どの場合左右のどちらかの麻痺が起こることがあります。稀に両側にも起こります。
また味覚を感じる神経や涙を流す神経はそれぞれ脳から出て、舌や涙腺につながるまでの間の通り道として顔面神経の中を通ります。
なので顔面神経に障害が起こるとその影響を受け麻痺を起こしている側の舌では味覚を感なくなったり、痺れたりする症状が出ることがあります。
また涙な出なくなったり、逆に出過ぎたりする症状が起こります。
①ベル麻痺
顔面神経麻痺を起こす原因として最もよくみられます。
顔面神経麻痺のおよそ半分はベル麻痺が原因です。
特発性顔面神経麻痺とも呼ばれ、原因は現在までは解明されていませんが少なくとも一部ではヘルペスウイルスによる炎症によるものと推測されています。症状は顔面神経の麻痺だけのことがほとんどで、それ以外の症状が起こることはまずありません。
比較的治りやすい病気で後遺症として麻痺が残る可能性は10%程度と考えられています。
②ハント症候群
このウイルスは水痘が治ったあとに神経の中に潜伏し、大人になってから神経の中で再び増殖して帯状疱疹こ原因となります。
顔面神経の知覚神経節である「膝神経節」というところに潜伏して、ウイルスか再び増殖してウイルス性神経炎を起こすことで麻痺が生じます。
帯状疱疹のように痛みを伴う水疱や耳介の皮疹です。
皮疹が生じない場合は無疱疹性帯状疱疹と呼ばれます。
ベル麻痺に次いで多く顔面麻痺の原因になり、顔面麻痺のおよそ1~2割がハント症候群によって起こります。
特徴はウイルスによる神経が交通枝と呼ばれる神経同士をつなぐ細い神経を通して炎症が広がることで顔面神経とつながる聴神経へと炎症が広がり、難聴や目眩が起こります。
ベル麻痺より治りにくく、後遺症として麻痺が残る可能性は30%程度と考えられています。
3 治療法は?
[東洋医学]
やはり顔にある経穴は外せません。
麻痺側の顔の筋肉や皮膚に対する刺激が大切です。
翳風という経穴は顔面神経の通り道に当たるため特に重要です。
頬車というツボは咀嚼する筋肉の上にあり、咀嚼機能が低下すると消化不良になりやすく、栄養補給が妨げられ症状の回復が遅れます。
廉泉は舌の動きを改善します。
顔面神経は協調して働いているので舌の動きを良くするこで顔面全体の気の流れを調節します。
※顔だけを刺激すれば良いと言うわけではありません。
脚に点在するツボや顔の側面に影響を与える消化器系のツボを刺激してら栄養供給をスムーズにすることで筋肉の働きをよくすることも抹消神経の回復につながります。
さらに鍼灸効果を高めるために、顔を重点的にマッサージを行う他、麻痺則の額や顎、耳たぶに対する手技も重要となります。
またお灸の併用も効果的で免疫力を高め炎症を抑える効果が期待できるため、特に耳や鼻の炎症を伴う症状に用いると良いでしょう!
[西洋医学]
上記では東洋医学の治療法を紹介しました。
次は西洋医学の治療法について紹介します。
・手術
整形外科的手術によって、顔の筋肉のつり上げ手術や目が閉じ寧場合にはゴールドプレートを挿入し閉じられるように手術を行います。
・投薬
ベル麻痺の場合はステロイド剤を投入が中心。ラムゼンハント麻痺は抗ウイルス剤、循環改善剤、ビタミン剤などを投薬します。
4 経過について
顔面神経麻痺は発症してから1週間は麻痺が進行していくことが多いです。
1週間以上過ぎても進行が緩やでかつ、悪化していく場合にはベル麻痺やウイルス性以外の原因(腫瘍性)のこともあります。
そのため、発症後も定期的な診療による経過観察が大切です。
また、早期の麻痺スコアが悪いほど治癒には時間が必要になる傾向があります。
軽度な状態の麻痺の場合は、1ヶ月以内に治癒することもありますが、完全麻痺の場合には1年数ヶ月治癒に要する場合もあります。
また完全治癒にならない場合もあります。
5 後遺症について
早い人で1ヶ月くらいから後遺症が出現します。
平均するとら3~4ヶ月で後遺症が出現し始めます。
・眼瞼下垂
まぶたが落ちてくる。視界が狭くなる。
・眼瞼痙攣
発症初期の麻痺が進行する場合や、麻痺が改善していく場合に出ることがあります。
・拘縮、病的協調運動
6 後遺症に対してのケア
・ホットパック
顔面神経麻痺で動かなくなった筋肉の血行を改善します。筋肉の硬さや、拘縮の軽減をはかります。
・マッサージ
額や目の周り、頬、口を500円玉くらいの大きさの円を描くように軽く指の腹あてながら回します。
・眼瞼形成術
顔面神経麻痺の後遺症で眼瞼下垂が起こることがありす。これらの後遺症に対しては眼瞼形成術で改善が見られる場合があります。
手術をうけられる場合は形成外科など専門院に相談すると良いでしょう。
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