めまい
めまいについて
ここでは「めまい」についての原因や症状、対処法など様々ことについてお伝えしていきます。
◎「めまい」ってなに?
めまいの定義には諸説あります。
原因によって脳の障害による「中枢性めまい」と内耳や神経障害よる「末梢性めまい」は前庭性めまいに、さらに更年期によるめまいは非前庭性めまいに分類されます。
簡潔に言うならば自分や周囲が動いてないのに、動いているように感じる異常な感覚のことです。
身体のバランスを保つ機能に障害が起こると発生します。
◎原因は?
様々な原因がありますが、ホルモンバランスの乱れによる自律神経の不調やストレスが原因となります。
加齢による機能低下も関係あると言われています。細かく言うと、耳に原因がある、脳に原因がある、その他に原因がある(生活習慣病)などによるめまいの大きく3つに分けられます。
多くは耳に原因がある場合によるものです。
耳には音を聞くだけではなく、「身体のバランスを保つ」という大きな機能があります。
そのため耳に異常が生じると、聞こえない。耳鳴りといった症状のほかに、ふらつきと言った症状も現れます。
◎どんな症状があるの?
※回転性めまい
周りのの景色や人がグルグル回っているように見えるタイプのめまいです。
突然起こることが多くめまい以外にも吐き気、耳鳴りや耳閉感(耳が詰まった感じ)などの症状を伴うことがあります。
主に「良性発作性頭位めまい症」「メニエール病」「前庭神経炎」などの耳の病気を原因として起こります。
※メニエール病とは…
激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患です。
症状としてメニエール病は、いつも同じではありません。病院の経過は以下の第3期まで分けることができます。
※初期 閉塞感や低音性難聴、耳鳴りです。
初めはこれらの症状が出たりおさまったりしていますが、何度も繰り返し起こしているうちにめまいの発作を起こすようになります。
※活動期 めまいなどの発作を繰り返など、非常に重い症状が現れます。
多くの場合、活動期は2~3ヶ月になります。
長いと1年ほど続く場合がありますが、その後は季節の変わり目など、数ヶ月に1度の間欠的にめまい発作が起こる、間歇期に入ります。
※慢性期 難聴や耳鳴りがでます。
もちろんこれにも個人差がありますが、例えめまいの発作が起こらなくなっていても、激しい発作がトラウマになっていて、外出がこわくなる人もいます。
※良性発作性頭位めまい症とは…
めまいの症状があると「メニエール病かも…」と思う方が多いのではないでしょうか。
ところが内耳の障害が原因のめまいのうち、メニエール病によるものは約20%であるのに対し、良性発作性頭位めまい症は約60%にも上ると言われています。
このめまいは長時間同じ姿勢でいることが原因で起こると考えられています。
良性発作性頭位めまい症をもっと詳しくみていきましょう。
◎良性発作性頭位めまい症ってどんな病気?
良性発作性頭位めまい症とは、内耳の障害が原因で生じるめまいのひとつです。
耳は外側から、外耳、中耳、内耳に分けられ一番奥にある内耳には「聴覚(聞こえ)」と「平衡感覚(バランス)」の情報を電気信号に変えて脳に送るという働きがあります。
※どんな人がなりやすいの?
良性発作性頭位めまい症になりやすいのは、長時間頭を動かさず同じ姿勢でいる人です。
耳鼻科で良性発作性頭位めまい症と診断される方の50%はデスクワーク従事者という数字がこれを物語っています。
低い枕で寝ている人、寝返りの回数が少ない人も良性発作性頭位めまい症になりやすいと言われています。
統計では男性よりも女性の方が多いですが、これは生活の中で頭を動かすことが多いか少ないかによるもので、女性がなりやすいということではありません。
内耳の卵形嚢(らんけいのう)は垂直方向を感知する器官です。
この中には炭酸カルシウムでできた耳石(じせき)があり頭の傾きに応じて耳石が動くと「傾いている」という信号が脳に送られます。
耳石は常に代謝していて、剥がれた細かいカスが卵形嚢に溜まっていきます。
これは浮遊耳石とも言われ、何かの拍子で三半規管の中に入り込んでしまうことがあります。
すると三半規管のリンパ液の流れが誘発され、実際には頭は動いてないのに、内耳から「動いている」という信号が脳に送られます。
これにより生じるめまいが良性発作性頭位めまい症で10~20秒と比較的短い時間で治まるのが特徴の一つです。
※どんな症状がでるの?
主な症状は、目が回る、フワフワするなどめまいで吐き気を伴うこともあります。
めまいが生じやすいのは、寝返りを打ったとき、寝ている状態から起き上がったとき、急に後ろを振り向いた時、急に上を向いた時、など頭を大きく動かしたときです。
めまいは大抵10~20秒程で治まります。
症状には様々パターンがあり浮遊耳石が三半規管のどこに入り込むか、または入り込んだ後の動きによってめまいを誘発する動きやめまいの継続時間が異なります。
最も入り込みやすいのは後半規管です。
これは人が横たわると後半規管が卵形嚢よりも低くなるためです。
次が外側半規管で、横たわっても立っていても卵形嚢より高い位置となる前半規管に入り込むことは稀です。
浮遊耳石の動きは
①規管内を浮遊する、
②規管内の揺れを察知するクプラに付着する。
2つに大別されます。
浮遊する場合は、浮遊耳石がリンパ液に沈むまで10~20秒間ほどでめまいが治まります。
クプラに付着した浮遊耳石はすぐには取れないため、めまいの継続時間は長くなります。
浮遊耳石同士がくっ付いて少し大きな塊になると、その重みでクプラがしなったまま「揺れている」という信号が送り続けられめまいが1日中続くこともあります。
※活動期 めまいなどの発作を繰り返すなど、非常に重い症状が現れます。
多くの場合、活動期は2~3ヶ月になります。
長い場合1年ほど続くこともあります。
その後は季節の変わり目など、数ヶ月に一度の間欠的にめまい発作が起こる、間欠期に入ります。
※慢性期 難聴や耳鳴りが起こります。
もちろんこれにも個人差がありますが、例えめまいの発作が起こらなくなっていても、激しい発作がトラウマになり、外出が億劫になる方もいます。
※動揺性めまい
身体が浮いたような、宙を歩いているような感覚に陥るタイプのめまいです。
突然起こることも、徐々に表出することもあります。
脳梗塞、脳腫瘍、脊髄小脳変性症、良性発作性頭位めまい症、メニエール病などの原因が考えられます。
※立ちくらみ
立ち上がったときに貧血のようにクラっとした感覚、目の前が暗くなるタイプのめまいです。
低血圧の方、お子様によく見られます、起立性調節障害、不整脈、貧血、低血圧などが主な原因です。
※動揺視
静止しているはずのものが、揺れて見えるタイプのめまいです。
主な原因疾患として脳腫瘍(眼窩腫瘍)、心臓疾患などが挙げられます。
また眼精疲労により動揺視の症状が現れることもあります。
◎めまいに対しての予防は?
〇小脳トレーニング
右利きの人は右手を前にしっかり伸ばし、親指を立てます。左手の人差し指は顎に当て、頭を動かさないようにします。
その状態で伸ばした右手を左右に30度づつ動かして、目は右手親指の爪を追いかけます。
目を動かすことで小脳を鍛える方法です。
目で追いにくい場合は動体視力が低下しており、小脳の機能の衰えが考えられます。
〇三半規管トレーニング
右利きの人は右手を前に伸ばし、親指を立てます。
首を左右に30度ずつ振りながら、右手の親指の爪から目を離さないようにします。
このトレーニングで目が外れやすい場合は、その方の三半規管の機能が低下している可能性があります。
いかがだったでしょうか?
少しはめまいについて理解していただけたましたか?
みなさんも耳鳴りなどの細かい反応を見落とず少しでもおかしいと感じたらすぐに病院に行き、診てもらい適切な判断のもと治療を受けましょう。
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